迷犬シュール、またどっかで会えるかな！？

10年前、我が家にやってきた雑種のイヌ。長めの黒毛に覆われた、胴長短足の愛らしいやつ。男。もともと芸を仕込むつもりもなくて、散歩の時に困るからかろうじて「待て！」だけを覚えたお馬鹿イヌ。

名前は俺が命名。当時流行っていたTV番組のキャラクターに「シュールくん」というのがいて、その真っ黒な出で立ち、愛嬌の良さから名前を拝借した。

10年って、振り返るといろんな時間をこいつと過ごしたな、と思う。浪人でへたれている時、一緒に散歩して気晴らししたり。女の子にふられたグチを聞いてもらったこともある。独り言か？酒を飲んだこともあったな〜。ワインなら少し舐めるんだ、こいつ。笑。

実家を出て一人暮らしを始めると、たまにしか帰らないのに、俺の気配を感じると走って出迎えてくれるのが嬉しかった。本当に本当にイイ奴だった。

本日、永眠。側に居れなかったのが淋しい。ごめんな。

シュールは家族皆から愛されていた。これからもね。